9月6日(土)に、お話作り講座・ぴこ蔵塾のオフ会がありました。
ちなみに、今さらですがぴこ蔵塾について解説します。
ぴこ蔵塾……
あらすじ.comというお話作りの方法論を、HPで無料公開している方がいる。
ぴこ山ぴこ蔵氏である。
氏の長年のノウハウ、メソッドを詰め込んだお話作りの通信教育が、ぴこ蔵塾である。
どんでん返しからお話を作るという、画期的な方法論。
今まで誰も、どの本でも語られなかったあれやこれやを教えてくれた。
2008年に開始。1年間のカリキュラム。現在募集はしていない。
代わりに、「物語エレメンツ」というぴこ蔵塾の音声講座をCD化した商品が販売中。
他、お話作ろうドットコムというサイトで、講座のエッセンスや進化した理論などを公開している。
※べつに宣伝とかじゃないっすよ!
そんなようなぴこ塾でありまして、オフ会は現在も細々と続いているのでした。
オフ会といいつつ、今回はひさびさに、師匠の特別講義もおこなわれたプレミアム回でした!
ワンス・アポン・ア・タイム
講義の前に、「ワンス・アポン・ア・タイム」というカードゲームをやりました。
これは、配られたカードの要素を使ってお話をつなげていくゲームです。
人の話に割り込んで自分の話に流れを変えることができます。
最後に自分の持っている結末カードにつなげられたら勝ちというものです。
なかなかむずかしいですが、おもしろいです。
いかに終わらせるか、戦略を立てるのが重要だと思いました。
講義概要
ざっくりとまとめます。ちょっとニュアンス違ってるかもですが。
・ぴこ蔵メソッド ポイントとなる質問
「書きたいものをかくな 読みたいものを書け」
この読みたいのは誰なのか。
それすなわち自分である。
自分の読みたいものをはっきりさせること。
その作品が、自分が読みたいものになっているか。
・分析力
とことん分析し、掘り下げること。
書くことは、読むこと。読んでわかること。
・再現力が大事
すべての基礎は再現力。
その上に、表現力がある。
あらすじは再現力、本編は表現力。
基礎がないと本当の自信にならない。
努力すれば、再現力は身につく。
プロは地味なところで努力している。
・需要を喚起して売りつけること
相手に合わせても失敗する。
相手の態度を限定させる。
・ストーリーを終わらせる感覚を養うために
しりとりゲーム……最初と最後の言葉を指定。言葉の数も限定したしりとりをやった。
・これまでの理解力を確かめるために
桃太郎にどんでん返しを入れてみよう。(30分で)
てな感じでした。
ちなみに、師匠からこの記事を書くにあたって、補足事項を頂きました。
※補足
●「再現力」と「表現力」の話は、『楽園のカンヴァス』『でーれーガールズ』の作者・原田マハ先生がテレビ番組で語っていたことを参考にしました。
●「需要の喚起」の具体的な手法(笑)を知りたい人は、スコセッシ映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』をぜひ御覧ください。超面白い! レオ様が凄い!
とのことです!
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は近いうちに観ようと思っています。
その後の飲み会
居酒屋に移動して、わいのわいのと語らいました。
師匠からはアドバイス(?)をもらいました。
曰く、
編集能力が高い。もっとその力を伸ばさないともったいない。
とりあえず今日のあらすじちゃんと文章に起こしなさい、と。
このところちょっと惰性感があったオフ会ですが、今回は久々にちょっとアツくなりました。
自分が、読みたいもの、という言葉は、目からうろこでした。
再現力について語られていて、ああ、自分が求めていたことは間違っていないんだなと思いました。
もっとお話づくりにも力を入れようと思いました。
おまけに
今回勢いで作ったあらすじを、noteで公開してみました。
「桃太郎にどんでん返しを入れてみた」をやってみた|藤川さくら|note(ノート)
https://note.mu/fujikawasakura/n/na6d9fbb61ff3
そのうち別バージョンやら発展させたものとかも公開していきます。