【感想】谷川史子『はじめてのひと』(1、2巻)【漫画】

待望の谷川先生の新刊が発売された。

そのうちの1冊『はじめてのひと2』を読むにあたって、1巻から読み返してみたのだが、なんというか目からウロコ感があった。

購入した当時の読んだ感じは、正直あまりピンときていなかった。
先ほど読み返してみて、前の自分は全然読めてなかったんだと気づいた。

自然な感情、トリガーとなる些細な出来事、感情が流れ増幅していくさりげない描写や間、そしてエピソード。
こんなにも繊細で丁寧に作り上げられていたのかと、今さら気づいて、驚いたのだ。谷川先生ごめんなさい!って感じ。
(※ちなみにこの「谷川先生ごめんなさい!」感は過去にもあったのだけど、それはまた別の機会に語ります)

そして新刊の『はじめてのひと2』。

1の後半から登場の与(くみ)と諏訪内(すわない)のお話が展開されていくのだが、これがまた繊細さにドラマチックさが組み合わさって、さながら重厚な音楽の演奏を聞いているかのように盛り上がっていくのである。

与の恋の始まり・盛り上がりの華やかで明るい主旋律と、物語の当初からさりげなく敷かれていた諏訪内の秘密という暗い伏線の旋律。
この主旋律の起伏と入れ替わり交り合い、さらに周りの人間関係のという副旋律との対比によってより主旋律の感情が際立って、というこの構成の妙!
ていうか”沼”感!
読みながらにやにやしたり、うわあああと身もだえたり、はふーんとしたり……
ああ、たまりませんでした。

このあと、もう一つの新刊『谷川史子告白物語おおむね全部』を読むのが、ものすごく楽しみである。