小説

【感想】柴崎友香『千の扉』と岸政彦『断片的なものの社会学』 ~「“関係ない”がある」ことについて~

柴崎友香 著『千の扉』読了 時間かかったけど、読み終わった。 内容は、団地を舞台に、主人公が義理の祖父の依頼で人捜しをする、というのが大まかなストーリーなんだけど、いわゆるエンタメのストーリー展開ではない。 断片の集合に近い。 団地にまつわる人々の、いろんな時間、場所、視点のエピソードの集合であり、それらは関係あったりなかったり。 文章が、時間も視点も縦横に飛び交うのが、最初は読みづらいと感じたけ […]