藤岡藤巻ワンマンライブのレポ&感想_2019/9/21 LIVE@風に吹かれて

藤岡藤巻ワンマンライブのレポ&感想_2019/9/21 LIVE@風に吹かれて
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2019年9月21日の土曜日、大田区は大森にあるライブハウス「風に吹かれて」にて、
約1年ぶり(のハズ)となる藤岡藤巻さんのライブに行ってきた。
一言で言ってめっちゃおもしろかった!
ライブは盛りだくさんの3時間半の長丁場だった。
そんなライブの様子と感想を長々とまとめてみた。
最後に個人的な考察も入れてみた。

きっかけ

私が藤岡藤巻さんを知ったのは、10年以上前に別のアーティスト目当てで行ったライブに、たまたま出演されてたのがきっかけだった。そこですっかりファンになり、一時期ヘビロテでCDを聞いていたのだけど、ここ何年間はすっかりご無沙汰だった。

けれど先日、TVでジブリ映画のポニョが放映されたのをきっかけに、藤岡藤巻熱が再燃した。

その勢いでこんな記事を書いてしまった。

藤岡藤巻さんの魅力と思い出について語る

調べたところ、昨年7年ぶりの復活ライブを果たし、その後youtubeチャンネルも開設されたというではないか。

次のライブは、9月21日に行われると知って、こりゃ行かねばということで臨んだのだった。

いざライブへ

「風に吹かれて」のHPにあった道案内動画を事前に見ておいたので、問題なく到着することができた。

 

ドキドキしながら階段を上っていると、階段を下りてきた藤巻さんと藤岡さんとすれ違った。

突然の邂逅に、(うわっ本物だ!)と一瞬焦りつつも、(なんかふつうのおじさんだな)と思ってしまった。

会場はほぼ長方形の空間となっており、長方形短辺のほうが正面ステージとなっていた。ステージ上部の壁には、筆で書かれた『風に吹かれて』の文字が貼られていた。

とりあえずドリンクを注文して、空いてた端の席に座る。

手持ち無沙汰なのでなんとなく周りを見渡す。

会場のキャパは、テーブルがあったのでおよそ30人程度かしら。
開場15分くらいで入ったのだが、だいだい3分の1くらい埋まっていた。
客層の年齢層は高め、50~60代くらいが多そうに見えた。

開演時間が近づくにつれて徐々に人も増えてきて、若い男性や女性の客もちらほら見えてきた。

そうこうしているうちに、入り口から藤岡さん、藤巻さんがやってきた。

客席テーブル脇を通りながら、客席の人々と「おー」とか「わー」とか言いながらステージへ。
なんとなく思ってたけど、ほとんど知り合いが集まってるようだ。

ステージ構成は、中央に藤岡藤巻のお二人(上手側に藤岡さん、下手側に藤巻さん)、ステージ上手側にピアノとギター、下手側にドラムとコーラスとなっていた。

 

第1部

ステージは演奏から始まった。

(おお、バンドだ!そしてこれはあの歌だな――)

藤巻さんが歌い出す。

「♪そりゃ物忘れとか ひどくなってるよ~」

と続いた後に、歌詞がウニャウニャして演奏ストップ。
藤岡さんもみんな爆笑。
よりによって、この歌のこの歌詞でこんなことって。

ライブは歌から始めようと思ったので、トークなしで始めてみたらしい。

気を取り直して再演奏。

1.よろけた拍子に立ち上がれ!

そりゃあ 物忘れがひどくなってるよ
暗証番号一回変えたら 全然思い出せねえ!
(悪かったな!)
腹だって 見た目はもちろん 内臓脂肪もたっぷりついてる
髪だって 少ない残りを 何とかふくらましてんだい!
(悪かったな!)

よろけた拍子に立ちあがれ!
身体に無理ない速さで突っ走れ!

この歌は藤岡藤巻としてのメジャーデビュー曲でもある。

MCでは、さっそくyoutuberになったネタで話が弾んだ。

久しぶりのライブではあったが、youtuberになったので、今回はあえて友人には言わないでyoutubeでの告知だけにしたとか。

「youtube見て来たっていう人手を上げて~」という呼びかけに対して、自分の周りに座ってた若い方3人がおずおずと手を上げた。
「3人だけかよ!」というツッコミが入る。

最近の藤岡藤巻さんは、東菜摘(なつみかん)ちゃんというSHOWROOM(ショールーム)で活躍しているアイドル(?)とのコラボ活動も行っている。
先日のyoutube動画でも、なつみかんちゃんと一緒にライブ告知が行われていた。

 
▲1:30あたりでなつみかんちゃん登場

そんなわけで、藤巻さんが
「なつみかんちゃんので来た人?」と聞いてみたら、
前方に座っていた方2人が手を挙げた。

「じゃあ他の人はなんできたの?」という質問で、「検索できました~」
というひとがいたので、自分もここで手を上げてみた。
「他に楽しみないの?」と藤巻さんの返しに笑いが起こる。

「5曲やったら1回休憩はさみます」とのこと。
5曲1セット×3セットの構成のようだ。

次の曲は、息子はいないけどいたらこんなこと話したいという思いが込められた歌。

2.息子よ

いいか 息子よ
ひとつだけ
お前に言っておく事がある
人生は河の流れのようだと云うのは
ウソだ
人生は河なんかじゃない
沼だ

続いて、おもむろに藤巻さんが昔話風に語り出した。
キャバクラという恐ろしいところに取り込まれていく愚かな男の話。
なんか聞いたことあるなと思ったら、次の曲の枕だったようだ。

3.娘よ

娘よ むろん父さんは お前を愛している
もちろん 母さんは かけがえのないパートナーだ
だけど六本木のその人は すごい美人なのに
誰よりも父さんに優しくしてくれるんだ

どんなつまらないことを話しても
彼女は笑顔で聞いてくれるんだ
帰ろうとすると必ず袖をつかんで
「あと1時間いいでしょ?」と言ってくれるんだ

久しぶりのライブということで、ちゃんとリハーサルをやってしまったため、集中力が切れてしまっているとのこと。リハーサルが一番出来がよかったそうな。
「だから、ぐだぐだなので静かに聞かないでほしい」
「さっきのもなんかいい話に聞こえてしまった」

次の曲に入ろうとして、藤岡さんが譜面を確認していてなかなか始まらない。歌詞をよく変えるそうだ。
ぐだぐだっぷりもおもしろい。

4.私はえらい

私は偉い 私はすごい 私はやり遂げた
私は結果を出した
皆が私を認めている 私は負け組みじゃない
なのに何故 今 こんなに さびしい

世間は親父に冷たいぞ、という話題。

藤巻さんの娘さんが、知らないおじさんに尻を触られて憤慨したというエピソードを聞いて、藤巻さんは「でも昔は会社の先輩はよく女子社員のお尻触ってたけどな」と話したそうな。
それを聞いてた藤岡さんが、「娘が他人に尻を触られてその返しはおかしくないか」と突っ込む。「もう触られちゃったんだからしょうがないじゃん」

藤巻さんが、「かっこいい人なら触られてもいいんじゃないの?」と。

オヤジも頑張ってるのであたたかい目で見守ってほしいということで次の歌。

5.ファイト

ベロンベロンで家に帰って
風呂に入って 鏡を見たら
そこには今まで 見たことないような
醜いジジイが映ってた

何だ この疲れた顔のオヤジは
突き出たハラとしなびた下半身
すっかり後退した生え際は
どこまでオデコか分からない

ファイト!ファイト!まだまだ頑張れる
青春に終わりなんかあるものか
レッツゴー!レッツゴー!明日に向かって
前だけを向いて突っ走るんだ

ここまでで第1部が終わった。

休憩ってことで、藤岡藤巻のお二人が普通にステージから降りてきた。
それぞれグラスを持って各テーブルを回り、お客の皆と話している。

自分のところに来たとき、自分も少しお話ができた。
藤岡さんは以前書いたnoteを読んでくれていたのだ!
大変恐縮である。

第2部

藤岡さんと藤巻さんの2人だけで始まった。

最初の曲は、実際にあったメールがもとになっている、熟年夫婦の悲哀を歌った歌。

6.牛乳トイレットペーパー海苔

会社帰りのケータイに
女房からのメールが入った
あいさつもコメントも一切なく
書いてあるのは
「牛乳 トイレットペーパー 海苔」

最初の頃のメールには
「買ってきてね」と書いてあった
もっと前は絵文字も入ってた
今では用件だけ
「牛乳 トイレットペーパー 海苔」

藤巻さんが歌い出して、早々に歌詞を間違えて止まってしまった。

藤岡さんから、今は独身だから実感がこもってないんだよと指摘される。
藤巻さんは、独身になってこの歌詞を見るとほくそ笑んでしまうとのたまっている。

藤巻さん「つまんないなこの歌と思ったときは、自分の感性を疑った方がいいです」
藤岡さん「自分が素晴らしいと思ってないのにどうしてそれを人のせいにする」

藤巻さん「人生を楽しむコツは、期待をしないこと。今日も、ひょっとしたら藤岡藤巻おもしろいんじゃないかと期待してるかもしれないけれど、期待しちゃダメ。結婚も同じ。俺も結婚するとき期待しちゃった。2回も」

次は若い人がうらやましいなという曲を。
その曲紹介をしながら、藤巻さんが「何を今言おうとしてたっけ?」

7.いーよな若くて

いーよな 若くて
いーよな 臭いとか言われなくて
いーよな トイレが近くなくて
いーよな 耳が遠くなくて
いーよな インスタに上げるような生活ができて

藤岡さん「年取ってこんな歌歌うと、ヘンな味が出てしまった」
藤巻さん「まじめにきかないでほしい」
藤岡さん「ウケなくていいかも。ウケを狙ってもどぶろっくにはかなわないし」
藤巻さん「この歌楽だしね」

2人だけだと持たないってことでキーボードの人が加わった。

次は藤岡さんの父親がモデルに作られたらしい歌。

8.父さん

(息子)
父さん ホントはボク
相談したいことがことがあるんだ
実は 今
(父)
いいからそこへ座れ!青二才のくせに

(息子)
父さん実は―
(父)
口答えをするな~
(息子)
父さん―
(父)
何を偉そうに~
(息子)
と―
(父)
がぁ~~

※(息子)(父)の表記は筆者追記

息子パートの藤巻さんが父パートの藤岡さんに話をさせてもらえないというやり取り。
それぞれのパートで照明が切り替わっていくだが、よく見たら受付カウンターの兄ちゃんが、TVチャンネルを変えるみたいにリモコンで照明を切り替えていた。

藤巻さん「今の若い人は真面目。真面目に生きると自殺しちゃったりする。あまり人生を真剣に考えないほうがいいよ」
藤岡さんさん「お前に言われると説得力がない」
藤巻さん「人生何とかなるってことを伝えたい」

そんな流れで、少しでも自殺者を減らそうとする歌。

9.ダメですよ

踏み切りの上で
立ち止まったりしたことありますか?
橋の上から川を
じっと見たことありますか?
カッターナイフを右手に
握りしめたことありますか?

ダメですよ 一時の迷いです
ダメですよ 寝れば直ります
ダメですよ あなたがいなかったら
燃えるゴミはいったい誰が出すんです?

藤岡さん「しんみりしちゃったじゃん」

有名フォークシンガーとのいろんなエピソード(ディスり多め)が披露される。でもそのシンガーも知らない人が増えてきた。
藤岡さん「藤岡藤巻の曲はほとんどパクリなんだけど、パクリ元の人がどんどん忘れ去られてるから、せっかくパロディソングなのにいいオリジナルになっちゃってる」

藤岡さん「そういう尊敬するフォークシンガーの皆さんのために作った曲をぜひ聞いてください」

10.オレはフォークが大嫌い

どうでもいいような内容の歌詞に
どこにでもあるようなメロディーを字余りでつけて
奇妙にさわやかな歌い方で歌う
とにかく後ろ向きな音楽 ああ それがフォーク

大体音楽なんて好きじゃなかったし
ギターもろくすっぽ練習なんかしてない
だから好きな歌をカバーしようと思ってもできない
そうだ簡単なオリジナルを作ろう ああ それがフォーク

※ちなみにこれCDの歌詞カードには全く逆のことが書いてある

これにて第2部が終わって、再び休憩タイム。

コーラスもされている静炉巌さんともお話させてもらう。
どうも藤岡藤巻のお二人は、しばらく仲悪かったから活動休止してたとか。。。

第3部

そろそろ次が始まりそうかなというところで、
ステージは藤巻さんだけがいない。
よく見たらステージ脇のほうで一人ごはんを食べている。
さらにその後トイレに入った。
ステージでは待ちきれずイントロが演奏され、急いで戻った藤巻さんが歌い出す。

11.贈られる言葉

新卒で入社して 気づけばもう三十数年
そして今日私は 遂に定年を迎える

たんたんと 年下の 部長がしゃべりだす
私の この人生を 簡単にまとめやがる
いい人でした 慕われていた 面倒見がよかったと
歯の浮くような 贈られる言葉

藤巻さんはご飯食べないと動けない人だそうな。
でも食べたら今度は消化に力を注いで他がおざなりになってしまう。
藤岡さん「今の歌ひどかったね」
藤巻さん「これ難しいんだよね」
藤岡さん「藤岡藤巻の曲って歌詞が多いんだよね。これやめようよ。だから間違えやすいんだよ」

ここで、なつみかんちゃんが紹介され登場した。

 

前述の通り藤岡藤巻とコラボしているなつみかんちゃんだが、実は歌に“定評”があるのだ。

 

やいのやいのといじられて、今回は『銭形平次』を披露することに。
歌い終わったなつみかんちゃんに、藤岡さんから「うまくなってるね」とのお言葉が。
実は自分の配信で、よく歌ってと言われて歌うことが増えたそうな。
藤岡さん「あんまり歌わないほうがいいかもね。上手くなっちゃうから」

次は、平井堅の『瞳を閉じて』のパクリと言ってしまっている歌。
藤岡さん「もうみんな覚えてないでしょうから、完全なオリジナルのいい曲に聞こえてしまう」

12.オレはラブソングが大嫌い

君を愛してると この愛だけは永遠だと
出来もしないこと すぐ口走る
若者って 愚かだね

Oh Love is Fiction
となりで寝返りを打つ ビヤ樽のような女
これを昔 愛していたなんて
時間は残酷なものさ 何もかも変わって行く
ラブソングなんて みんなウソさ

藤岡さんの歌い方、手の振りが、まさに平井堅が憑依したかのようで、客席も盛り上がる。
(ちなみにこれもCD記載の歌詞とは逆だ)

かつて、元カントリー娘。の里田まいちゃんとデュエットしたこともあった藤岡藤巻さん。

 

当時、デュエットで売れようと思った藤岡藤巻さんが、女の子を探して(ハロプロ)事務所の社長に「石川梨華か安めぐみ貸してくれ」って言ったらすげぇ怒られて「里田まいならいい」と言われたそうな。
ハロプロのメンバーだったら誰でもいいやと思って会った里田まいちゃんがめちゃくちゃいい子で、「こいつ全然売れないな」と思ったらしい。

次の曲は、そのデュエット曲の藤岡藤巻オンリーバージョン。

13.おやじの心に灯った小さな火

特別美人じゃないけれど
派遣社員のマイちゃんは
たぶん私に惚れている

毎朝 お茶を持ってくるたびに
何故か にっこり笑うんだ

あれは 恋かも
恋するオンナのメッセージかも
オヤジの心に 灯った小さな火

毎年夏になるとわくわくしていた藤巻さん。
学生のころから夏になると「今年の夏はもらったぜ!」と言い続けてもう40数年になるそうな。
藤岡さん「(観客は)もうわくわくしない人のほうが多い感じだよ」
というわけで次は、おっさんでも夏は希望を持って迎えようという思いを込めた曲。

14.夏はもらったぜ

夏夏夏夏 夏夏夏夏 夏夏夏夏
夏はもらったぜ
夏夏夏夏 夏夏夏夏 夏夏夏夏
夏はオレのもの
夏夏夏夏 夏夏夏夏 夏夏夏夏
夏のオヤジだぜ
Oh! SUMMER BREEZE 輝くぞ!

この歌はだんだんとキーが上がって、後半藤巻さんが歌えなくなっていくのがおもしろい曲なのだが、「最初から歌えてないじゃん」という藤岡さんのツッコミ。

藤巻さんが「もう最後の曲なんです」と言うと、客席から「え~~」という声。
藤岡さん「最後の曲になりました。え~~。というシステムはもう廃止にしてほしい。絶対ウソでしょ」
そこで藤岡さんから、「最後の曲になりました」と言ったら「え~~」じゃなくて「イエーイ」って言ってもらおうという提案がなされる。

藤巻さん「次で最後の曲になりました」
客席「イエーイ!!(今までで一番気持ちのこもった拍手)」
藤岡さん「なんかすごく真剣だったぞ」
藤巻さん「これはこれですごい切ない気持ちになるな」

最後は、吉田拓郎の「イメージの詩」のパロディ曲。
吉田拓郎へ捧げる手紙から始まった。
手紙に綴られるエピソードが、当時の別のフォークシンガーのこととごっちゃになってて、なかなかヒドイ内容だ。

15.イメージの宴

オレは いったいいつまで何を求め続けてる?
愛か 夢か それともただの平和な暮らしか?
オレの 今までしてきたことは何だったのか?
オレの人生は 果たして本当に意味があったのか?

これで第3部も終わった。
曲終わりの拍手がそのままアンコールの拍手となる。

アンコール

一度照明が消えて、アンコールとして再登場。

藤巻さん「盆と正月が一緒に来て、女房が家出したくらい嬉しいです」
藤岡さん「でも今のアンコールも予定調和じゃないですか。今のアンコールが本物かどうか、一曲目からもう一回やってみましょうか。どこまで耐えられるか」

アンコールはいつも必ずこの曲になるそうな。
藤岡藤巻の代表曲みたいになってるけど、藤岡さん的にはそんな好きじゃないしあまりいいと思ってないらしい。
なぜか落ち着くのでしかたなくアンコールに持ってきてるとのこと。
藤巻さん「よく見たら俺もあまりこの曲好きじゃないな」

この歌は、『ドレミの歌』をマイナーにして歌った歌。
藤岡さんはドレミの歌が嫌い。
あれは長音階(メジャー)なのだが、短音階(マイナー)にした方がより人生を表現しているじゃないかとのこと。

a.c.ラシドの歌

ラ は根暗のラ
シ 死にたいのシ
ド は孤独のド
レ 誰も来ない
ミ んな嫌いだ
ファ イトもないし
ソ んな性格
さあ 歌いましょう

マイナーなリズムメロディーでの間奏中にメンバー紹介が行われる。
その低いテンションのまま、まったく盛り上がらないコールアンドレスポンス。
最後に、藤巻さんがやる気あるのでまたどこかでライブをやるとのこと。
藤岡さん「ぜひお友達を誘ってくださいね。暗いお友達を」

ライブを終えて

そんな感じで、歌もトークも笑いも(休憩も)盛りだくさんのライブが終了した。
気づけば3時間半(!?)も経っていたけど、あっという間の楽しい時間だった!

 

これまで何度か友人の出るこじんまりしたライブイベントに行ったことがあるけれど、それに似てる感じがした。
ステージと客席の垣根がないというか、終わった瞬間その垣根が消えるというか。
でも私にとっての藤岡藤巻のお二人は、(一方的な)出会いのときからステージのあっち側とこっち側だったので、普通に近くで飲んでたりしゃべってたりすると、「えっいいんすか」てな感じでちょっと気後れしてしまうのも事実。
なので、みんなでわいわいしているのがいーなーなんて思ってみたり。

勝手におやじエンタメを考察

藤岡藤巻さんのライブは、お二人のトークがめちゃめちゃおもしろいのも好きなのだが、個人的には歌の歌詞がほんとよくできてておもしろいのが魅力だと思っている。
なので、今回の記事では、あえて歌詞の引用を多めで書いてみた。

おやじのダメな部分や人のネガティブな感情を、ここまで堂々と歌われてしまうと、そこにおかしみが生まれる気がする。
これこそ、おやじのエンタメ化である。

藤岡藤巻さんのライブを見て、そのポイントは”言語化”にあることに気づいた。”言語化”とはつまり”わかりやすさ”だ。

”かっこいい”とは、わからないこと・自分にはないこと、という要素が含まれていると考えている。いわばハイコンテクスト的なのである。
しかし、藤岡藤巻の歌うおじさんのかっこわるさだったり、人としてのネガティブさというのは、非常に卑近なものであり、それがゆえに言葉にするとすごく”わかる”のだ。つまりローコンテクスト的なのだ。

”かっこわるい”は言葉にすると実はすごくわかりみがあって共感しやすい。そしてそのかっこ悪さをひけらかすことは、かっこつけてる・かっこつけようとしている普通の人にとっては、逆にかっこよく見えるものなのだ。
おやじであるかっこ悪さや、人としてのネガティブさを売りにするのは、なかなかおいしいんじゃないだろうかと見ている。
(一般ウケはしなさそうだけど、twitterウケはしそうな気がする)

そんなことを勝手に考えながら、今後も改めて藤岡藤巻を応援していきたい。


▲会場にあったポニョ

今回のライブ動画

実は今回のライブ動画は、全部YouTubeに上がってるのだ!(太っ腹!)

 
▲第一部

 
▲第二部(記事のアイキャッチはこちらから引用してます)

 
▲第三部

<直近のライブのお知らせ>

12月17日(火)に、同じ「風に吹かれて」にてライブがあるとのこと!
『死ね!クリスマス』(最高のタイトルだ・・・)

 

(2019/11/17 note「藤岡藤巻ワンマンライブのレポ&感想_2019/9/21 LIVE@風に吹かれて」より)

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