2016年から参加している、デイリーポータルZ主催の地味ハロウィン。
もちろん2019年も参加した!
2019年の仮装は、「人形劇の人」をやった。
人形劇の人 #地味ハロウィン #DPZ pic.twitter.com/sjGNVupA2M
— デイリーポータルZ (@dailyportalz) October 27, 2019
この人形の製作が大変だったけど楽しかったので、製作にまつわるあれこれを語らせてほしい!
◆製作のきっかけ
もともと自分の中で、地味≒NHKというのがあって、NHKの番組の何かをネタにしたいな~というのがあった。
そんな数あるNHKの番組の中で、「ねほりんぱほりん」という好きな番組がある。
この番組について
顔出しNGのゲストはブタに、
聞き手の山里亮太とYOUはモグラの人形にふんすることで、
「そんなこと聞いちゃっていいの~?」という話を
“ねほりはほり”聞き出す新感覚のトークショー。作りに作り込んだEテレお得意の人形劇と、
聞いたこともないような人生の“裏話”が合体した
人形劇×赤裸々トークをお楽しみください!
~番組HPより~
この番組に出てくるブタの人形が、服装や小道具が凝っていて、とてもかわいいのだ。
そして実は、うちにもブタの人形がいた。
口をぱくぱくするだけのやつだけど、これカスタムしたら、ねぽぱぽっぽいの作れるんじゃね?
と、いけそうな妄想が膨らんだ。
あと、うちは奥さんと二人でできる仮装というこだわりもあったのだけど、NHKの人形劇の人形は二人で操作しているからちょうどいいじゃん!ということでネタ採用となったのだった。
◆制作の様子
まずはイメージ図を描いてみる。
なんかこう、胴体つけて、腕つけて、襟とかエプロンつけたらそれっぽくなるんじゃないかという想像。
そんなわけで、地味ハロ開催前の週末に、主に手芸屋さんと100均を巡って使えそうな素材を探した。
とりあえず用意した材料がこちら。
まずはこれでやってみよう。
ちなみに右上の黒いのは、自分が着る用のパーカー。
紙でなんとなくイメージを探る。
この時点で、まだ具体的にどう実現するかは決めてない。
とりあえず人形に腕をつけるところから始めた。
やってみて、やはり手縫いでは限界がありそうだったので、ミシンを使うことにした。
ミシンを最後に使ったのって小学校以来?
今は使ってない奥さんのミシンを掘り起こす。
本体のぴろぴろした手の部分に、この腕を縫いつける。
ちなみにこれを思い出した。(わかる人いるかな・・・?)
~神さまのつくりかた 第3巻 より~
◆服を作る
ここまではいいとして、この先、服をどうしようか悩んだ。
どうもうまくいかなそうな気がする。ていうか、どういう服なんだこれ?
もっとちゃんと服を作らねばならないのか…?
悩みながらネットをうろついていたら、ぬいぐるみの洋服を作っているぬいぺさんという方のサイトを発見した。
そこで見つけたのがこちらの記事。
Yシャツだ。めちゃめちゃかわいい。
これはいいな…これ着せられたらぐっと人形のクオリティが上がりそう。
だけどこれを今(土曜日の夜)から作れるのか?
がんばれば作れなくもないか…?
……
……
……
採寸はよくわからないけど、ベースの型紙を若干縮小したらいけそう?
とはいえ、服作りは完璧素人なので、「みごろ?」「まえたて?」「なかおもて?」「ステッチ?」など、手順の中で出てくる言葉の意味がよくわかってない。
でもぬいぺさんのサイトでは写真もいっぱいあってわかりやすく解説されていたので、こんな自分でも、とりあえずこうやったらいいのねって感じで進めることができた。
見よう見まねで、縫ったり折り返したりアイロンあてたり・・・・・・
縫うべき表と裏を間違えたってのと、そもそもサイズが全然小さかった。
くぅ・・・
この時点で土曜日深夜だったので、翌日にやり直すことにした。
◆リベンジ
前日やってみていろいろ材料や道具が足りないのがわかったので、改めて手芸屋さんで仕入れてきた。
型紙もベースのオリジナルサイズでやってみるとことにした。
改めて切り出し!布は白のブロード生地をわざわざ買ったのだ。(ぶろーどってなに?)
ちなみに、作業の様子はこちら。
そして、最後にボタンをつけて、Yシャツの完成!
◆エプロンの製作
なんかエプロンぽいのもつけたいんだよな。さてどうしよう。
やはりこれもちゃんと作らないといけないのか・・・
というわけで、いろいろ探してこちらを参考にした。
からの縫い縫い。
◆最後の仕上げ
腕の操作用の棒(アクリル)を取り付ける。
◆おまけの小道具
この人形も何かの店員の地味仮装しているという裏設定があった。
このままでもよかったけど、一歩踏み込んで「書店員」という設定にしようと思い、オプションで本でも持たせてみようと思った。
さすがに文庫そのままだと重かったので、中身をダンボールと入れ替えてカバーをつける作戦。
頭が良さそうな本はないか探し、トルストイにした。(これは奥さんの本で私は読んだことはない)
本は人形の腕にテープでぺたっとくっつけるつもり。
◆映えの確認
さて、地味ハロ当日である。
実際に衣装を着て、動かし方とか立ち位置とか、どう見えるかというのを確認してみた。
てか具合で練習を行って、会場へ向かったのだった。
◆感想
というわけで、2019年の地味ハロ準備の裏側はこんな感じだった。
まさかぬいぐるみのYシャツをミシンで縫ってしまうとは思ってもみなかった。
でもやってみると意外といけるもので、ミシンを使って何かを作る楽しさに目覚めてしまったかもしれない。
やっぱり自分は、手を動かして何かを作るのが好きなんだなというのを実感した。
しかも、それが地味な仮装とか、何か自分がおもしろいと思うことにもとづいた工作であれば、なお楽しいのだ。
そんな楽しいことを、これからも続けていけたらなと思う。
◆◆◆
当日の様子はこちらの記事にまとめてますのでご覧ください。