【コミティア110】楽しさの理由

【コミティア110】楽しさの理由
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いまだに11月のイベントの話をしてて恐縮ですが、年内に振り返りをまとめておこうと思います。

理想と実際の比較

もともと、今回のコミティアに向けて、やりたかったことがありました。
 1.スケジュールを立てて、締め切り前にばたばたしない制作をしたい
 2.アナログで描きたい
 3.背景本をつくりたい

その上で、今回の目標はなんだったかというと
 4.自分一人で、きちんと作って、売ること

いつもおざなりになっている部分、「製本して・売ること」までちゃんとフォーカスしてやりたかったのです。

では、実際どうだったか。

1について
印刷所に発注するのは無理だったけど、イベント前日に製本を終わらせることができました!
これまでの自分の制作進行と比べて、大きな進歩と言えます!

2について
作画工程としては、アナログで描いたものを、デジタル仕上げるというやり方でした。
久々にアナログで描けて楽しかったし、何より確実に積み重ねていっているという実感がありました。
ボールペンでペン入れする方法に気付いて、それが自分に合っていることを発見しました。

3について
というわけで、配管萌えをテーマにした背景本を作ることができました!

4について
作ることについては、上に同じ。
売ることについても、意識していたおかげで、事前に用意ができました。
本以外にも、ポスター×2種と、フリーペーパーを用意しました。

そして、サークルコンセプトの衣装も用意しました。

マシジフは、もとは藤嶋工業という会社が発展してできたという設定になっているので、衣装はもちろん作業着です。
そして左胸に、「藤嶋工業」とロゴが入ったワッペンをつけました。

今回のイベント参加は、私藤川のほか、むうむう氏と常夏さわや先生に来てもらいました。
むうむう氏は経理担当という設定なので、作業着の下はワイシャツネクタイ、髪は七三で眼鏡をかけてもらいました。
常夏先生には社長秘書になってもらおうとスーツ着用をお願いしたのですが、もってるのがリクルートスーツしかなかったので、なんか新入社員ぽくなってしまいました。

というわけでこんな感じでした。

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▲机にひいているのはブルーシート

当日の結果と感想

当日の売り上げは、合計で8冊でした!
こんなニッチな本でも、ちゃんと買ってもらえるんだということは、大きな自信になりました。

今回のコミティアは30周年記念回だったので、いつにも増してにぎわっているようでした。
一通りまわってみたのですが、ほんといろんなサークルがあって、どこも面白そうで、とても興味深かったです。
あまりに楽しくて、余裕でイベントの終わりまでさまよえる勢いでした。

コミティア後、別会場で行われていたMaker Fair Tokyoも観に行きました。
電子工作寄りの世界的モノづくりイベントの東京版で、ずっと行ってみたかったイベントです。

こっちはこっちで、いろんな作品やら装置やらロボットやらがあって、すっごくおもしろかったです。
たまたま寄ったステージでは、僕の大好きな明和電機のパフォーマンスが行われていることころでした。
(実はマシジフのスタイルは、かなり明和電機を意識しているのです!)
都合により1時間くらいしか居られなくて残念でしたが、とても堪能しました。

コミティアといい、Maker Fairといい、行ってみて、すごく「うれしい」という気持ちがわき起こりました。
自分の好きなことをこのように表現するのは、なんて素晴らしいことなんだろう、なんて素敵なことなんだろう、と感動したのでした。
こんなイベントが開かれるなんて、良い文化だなぁとしみじみ思いました。

楽しさの根底にあったもの

今回のイベントは、これまで以上に楽しかったです。

ではなぜこんなにも楽しいと感じたのでしょうか。

それは、居場所を感じられたからなのだと、後から気付きました。

作品制作を、きちんとやり遂げられたから得られた感情です。

それは、自分の仕事観と全く同じでした。
仕事において、自分は居場所を求めています。そのためには、そこでの仕事をきちんとしていることが条件です。きちんと仕事をしていれば、それは所属している組織に貢献していることになり、それであれば自分はそこに居てもいいのだと感じることができます。その感情を得られれば、仕事をする上でのパフォーマンスは高まります。

図らずもそれと同じことが起きていたのです。
うまいとか下手とかじゃなく、己が描くべきことを全力で描いたかどうかが大事なのです。

これまで何度かコミティアに参加してきたけれど、本当の意味で、参加しようとしてちゃんと参加できたのは、今回が初めてだったのかもしれません。
だからこそ、このイベントに小さいながらも自分の居場所を感じることができたのかもしれません。
それが、楽しむことにつながったのだと思いました。

これからについて

今回、絵だけだったからやりきることができたけれど、これが漫画になったらまた話は別だろうなと勘付いております。
背景画にこだわるという路線は向いてると思うし、間違ってないと思うし、これからもその方向性で行こうとは思っています。
けれども、物語の力に感動し、あこがれ、学んだことのある身としては、ぜひとも漫画で、物語で、今回のような居場所感を、感じたいと思うのです。

焦らず、でも確実に進んでいきたいです。

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